イギリスのファルコンリーセンターを訪ねました

2017年9月にイギリスのファルコンリーセンター(猛禽類だけの動物園)を訪ねました。

イギリスにはおよそ50のファルコンリーセンターがあるそうです。

  1. ホーク・コンサーバンシー・トラスト (ハンプシャー州)
  2. ザ・インターナショナル・センター・フォー・ザ・バーズ・オブ・プリ― (グロスターシャー州)
  3. ザ・ノース・デヴォン・バード・オブ・プリ―・センター (デヴォン州)

1.  ホーク・コンサーバンシー・トラスト

ホーク・コンサーバンシー・トラストへはロンドンから特急電車で1時間かかります。

このセンターは全額寄付で運営されているそうです。

東京ドーム約2個分の敷地に130種類以上の猛禽類がいます。

中は小さめの動物園といった感じで、見やすい展示エリアと

猛禽類のフライトショーを見せるアリーナが設置されています。

とにかく広いです。

一日に何回かショーがあり、コンドル、トビ、ハヤブサ、ワシ、フクロウなどさまざまな猛禽が飛びます。

バードショーの動画はこちら。

 

クリスタルで有名なスワロフスキー社(双眼鏡も作っています)がスポンサーです。

事前予約と追加料金で猛禽を実際にフライトさせることもできます。

クロハゲワシ。

片足が不自由なこの個体は、放鳥できず保護されています。

野生のハゲワシ類は密猟者の毒餌の危険にさらされています。

密猟者は動物から角や毛皮などを持ち去った後、死体をその場に放置するのですが、

ハゲワシ類がやってくると自分たちの悪行が見つかりやすくなるので、毒餌をまくそうです。

食べられずに放置された死体からは疫病が発生し、ほかの動物をも脅かします。

見た目がよくないことから嫌われやすい鳥ですが、実は大事な役割を持っています。

このセンターは絶滅の危機に瀕しているハゲワシ類の保護、人工繁殖、リリースに特に注力しているそうです。

実物大アンデスコンドルの看板です。

翼を広げると3.1mもあります!

ケージの前の看板。ピクトグラムが多用されていて見やすいです。

ハクトウワシもいました。人工繁殖とリリースにより、野生個体数を回復しつつあります。

バードショーで数km先の山から飛んで来る姿はとても勇壮です。

サンショクウミワシ。珍しく美しい鳥です。

ワライカワセミ。バードショーで飛びます。

書記官鳥。別名ヘビクイワシです。

バードショーでおもちゃの蛇相手に華麗なキックを繰り出します。

園内には猛禽アートが多数設置されており、気に入ったものは購入できます。

メンフクロウに襲われる看板。

フェレットがいます。

と言ってもペット用ではなく、ウサギの巣穴に入って鷹狩りを助けます。

ミニチュアロバもいました。

 

2. ザ・インターナショナル・センター・フォー・ザ・バーズ・オブ・プリー

ICBPはロンドンから特急電車で2時間ほどの場所にあるイギリス最古のファルコンリーセンターです。

創設者のフィリップ・グレイシャー氏の娘のジェマイマ・パリー・ジョーンズ氏が所有しています。

『フクロウのすべてがわかる本』誠文堂新光社 2006年でジェマイマ氏の名前を見かけた方もいると思います。

広い敷地に60種類程度の猛禽類が飼育されています。

訪れた日は創立50周年のパーティーでした。

この日のためにイギリス中から集まった鷹商が販売ブースを出店していました。

鷹道具や本、餌、絵画などいろいろなものがお買い得です。

同じ会場で終日行われていたフライトショーの動画はこちら。

アナホリフクロウ。

フクロウ舎の様子。非常に清潔です。

 

ピグミーファルコンもいました。

王族の支援を受けて建設された箇所もあるようですが、このセンターも寄付で運営されているそうです。

こちらのセンターもハゲワシ類の保全に力を入れています。

いくつか海外拠点があり、繁殖とリリースに力を入れているそうです。

まぶしい像。

 

オオワシ。

サンショクウミワシの若鳥?(違ってたらゴメン)

イヌワシ(メス)。

 

おそらくジアセイカーファルコン。

このセンターは傾斜地を利用した配置をしていました。

画像のような高さ1m程度の鷹小屋が特徴的です。

前面の金網を跳ね上げて、腰をかがめて出入りします。

床には砂がひかれていました。

3. ザ・ノース・デヴォン・バード・オブ・プリ―・センター

ロンドンから西へ330km、山の上の高原に

ザ・ノース・デヴォン・バード・オブ・プリー・センターがあります。

遊園地に併設されたアットホームなファルコンリーセンターで

デイブ・ランプリング氏による屋内と屋外のバードショーが見られます。

 

動画はこちら。

 

鷹小屋が円形のウェザリングヤードを囲むように配置されています。

下は砂利がひいてあります。

ニュージーランドファルコンの小屋。

スイングパーチと砂浴びの容器が設置されており、鳥が退屈しないようになっています。

デイブ氏のひげを手入れするニュージーランドファルコン(オス)。

小鳥を鷹のような飛行で捕らえます。長い指と短いくちばしが特徴的です。

よくなれているように見えますが、噛まれるとものすごく痛いそうです。

デイブ氏は絵描きでもあります。

いろいろな猛禽の偽卵。

最上段真ん中が実物大イヌワシの卵です。野球ボール程度の大きさです。

最下段真ん中が実物大メンフクロウの卵です。ピンポン玉くらいしかありません。

成鳥だと10倍以上の体重差がある種類ですが、卵のサイズはそこまで差がないのが不思議です。

 

ペレグリンハヤブサ。

バードショーではパチンコで空中に投げられた餌をキャッチする大活躍を見せてくれていましたが、

実はこの個体、飼いきれなくなった人がセンターに持ち込んだそうです。

若鳥のときに適切な調教がされなかったため、鷹狩りには不向きだそうですが、

ショーバードとして幸せに暮らしています。

デイブ氏のセンターには現在14羽の猛禽がいますが、いまだに猛禽の引き取り依頼があるそうです。(施設の定員上、これ以上収容できないそうです)

ハリスホーク。バードショーで大活躍しているこの個体も、

飼いきれなくなった人がセンターに持ち込んだそうです。

猛禽を手に入れる前に、充分な時間が費やせるかどうかよく考えてほしいものです。

近年ハリスホークは日本でも人気が高まっていますが、

デイブ氏によると、血統や扱いによっては鷹匠に対して攻撃的になる個体がいるとのこと。

問題個体はメスのペアレントレアードであることが多く、

グローブから餌を抜き取ると攻撃性を誘発するそうです。

そのため、一口大の餌(ヒヨコの脚なら2つにカットしたくらいの大きさ)を与え、

いちど鷹に見せた餌を隠すことは決してしないそうです。

ほかにもいろいろなコツを教えていただきましたが、割愛します。

ジア×マーリン(オス)。なんと13歳!

トヤ中で尾羽がたくさん欠けていましたが、遜色ない飛行を見せてくれました。

ヒメコンドル。

噛み癖が収まるまで一年かかったそうです。

とても頭がよく、慣れるそうです。

翼の形状のため、丘陵地帯の強い風なしにフライトさせることは難しいかもしれません。

ウェザリングヤードの様子。

大きなヤマナメクジがそこかしこにいました!

たまにハリスホークが食べてしまうそうで、駆虫が必要になるそうです。

イギリスでは猛禽はなでるための鳥ではないという位置づけのようです。

どのセンターもフライトショーや展示で間近に猛禽を見せていても、

ふれあいの時間はなく、観客がなでることを要求することはありませんでした。

デイブ氏が主宰するフェイスブック最大の鷹狩りコミュニティ、

Falconry Hubは以下からアクセスできます。 (英語)

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